代表者メッセージ

代表取締役会長
伊藤 樹包

代表取締役社長
福重晋作

創業精神を たやすことなく

1958(昭和33)年の設立を以て、前身の炭鉱業から石油流通業へと転換した当社は、この60余年、国内エネルギー業界における幾多の波濤に揉まれながら社業の伸展をみることができました。

お客さまをはじめとする関係者のみなさまから賜ったご支援の深さと重みを想いますと感謝の念に堪えません。

このようにご支援を賜ることができたのは「誠心誠意ある取引」という創業時からの精神を社員ひとりひとりが社是として確守してきたからこそ、と信じております。

我が国が一体となって低炭素・循環型社会の構築と持続可能で活力ある国土づくりを目指すなか、私たち国内エネルギー流通業者は、日本社会からふたつの使命を同時に担うことが期待されています。

第1に、今日の生活を支え、大切な人の笑顔をつないでいくために、現在のエネルギー供給を一秒たりともたやさないことが期待されています。

第2に、2050年カーボンニュートラルという遠大な旗印に向かって挑戦し続けることが期待されています。

油断することなく現在を支えてこそ未来にむけた挑戦は可能となりますし、未来にむけた挑戦心がなくては現在ある安心も長続きはしません。

新型コロナウィルス感染症の発生と拡大、東京2020オリンピックの延期と無観客開催、ウクライナ危機、急激な円安、諸資源と素材の不足……どれひとつとして当社の企業活動カレンダーに予定されていた出来事はありませんが、このVUCA時代においても、国内エネルギー流通市場の更なるシェア拡大を実現するために、山口産業はなお一層の強固な事業基盤を構築し、常に生じ続ける課題に対して真っ向から取り組む覚悟で臨んで参ります。

引き続き、更なる成長と努力のため「誠心誠意ある取引」という創業精神を突き詰めて参りますので、今後も皆さまのご声援とご鞭撻を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。

山口産業株式会社
代表取締役会長 伊藤樹包

次世代にむけて 愚直に

2023(令和5)年6月付で代表取締役社長に就任いたしました。

国内石油市場が縮小の一途を辿るさなか、地政学リスクは世界中で顕在化し、資源の供給不安と高騰懸念にたえず晒されながらも、こうして当社の今日があることにつきまして、お客さまとお取引先さまからのご厚情に深く感謝申し上げます。

いつも安心安全であるべく地域社会を下支えしてきた当社にお寄せいただいている信頼と期待には、改めて身も心も引き締まるばかりです。

情報通信技術の発展に伴い、当社が地方商社として扱う情報量もスピードも増大し続けていく一方で、人と人とは、直接たがいに顔をあわせたときこそ、もっとも多くの情報を言外で交換しあうこともまた不変の原理原則であるはずです。

対面コミュニケーションの本質をおろそかにすることなく、来るべき次世代エネルギーとモビリティの変革を注視し、永続的な企業活動のためのゆるやかな世代交代を意識しながら各局面の意思決定に努めて参ります。

エネルギー供給責任を全うするとともに、地域社会の教育・スポーツ・文化に貢献しうる諸事業の地道な推進を通じ、街そのものを支え、みなさまとみなさまの家族の笑顔をつないでいく企業を愚直に心がけて参る所存です。

何卒、倍旧のご指導とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

山口産業株式会社
代表取締役社長 福重晋作